探偵業務といえば、尾行・張り込み・情報収集といったアナログなイメージが強いかもしれませんが、実はスマートフォンアプリが現場の調査力を大きく底上げしているのをご存じでしょうか?ベテラン探偵でも、今や「アプリ活用」は当たり前。むしろ、効率や証拠力の精度を高めるための武器になっているんです。
ここでは、プロの探偵も実際に使っている・導入を検討すべき実用的なアプリを、「写真・映像」「地図・ナビ」「情報収集」「記録・共有」のカテゴリ別にわかりやすく紹介していきます。
【1】証拠撮影・記録に役立つアプリ
■ ProCamera(iOS)/Manual Camera(Android)
明るさ・ISO・シャッタースピードなどを手動で細かく設定できる高機能カメラアプリ。夜間や逆光など条件の悪い現場でも、鮮明な証拠写真が撮れます。シャッター音を無音にできる機種もあるため、張り込みに最適。
■ Timestamp Camera
撮影時に日時・GPS位置を自動で写真に記録できるアプリ。証拠写真の“改ざん防止”として法的信頼性が高く、浮気調査やストーカー記録でも活躍します。
【2】尾行・位置特定に役立つアプリ
■ Google マップ(徒歩+リアルタイム渋滞)
徒歩尾行中のナビゲーション、車両尾行時の渋滞回避、対象者の生活圏把握にも便利。探偵業では“裏道を知っているか”が成果を分ける場面もあるので、地図アプリは必須です。
■ Life360(家族用位置共有)
本来は家族の見守り用ですが、対象者が自分で設定している場合、その共有情報から行動パターンを予測することも。※違法利用は不可なので、許可があるケースや分析資料として参考に。
【3】情報収集・人物特定に使えるアプリ
■ Truecaller
着信した電話番号の情報を自動検索して表示してくれるアプリ。浮気相手や嫌がらせ電話の身元特定で役立ちます。迷惑電話かどうかも一目で確認可能。
■ OSINTアプリ・SNSリサーチツール
人物の公開アカウントや投稿履歴、フォロー関係などを分析するOSINT(オープンソース・インテリジェンス)系のツール。探偵のSNS調査でも必須ですが、スマホ版としては「Social Searcher」や「Pipl」「BeenVerified」などが活用されています(※一部英語版)。
【4】調査記録・チーム共有に使えるアプリ
■ Evernote/Notion
調査メモ、画像、音声、位置情報をまとめてクラウド保存でき、複数調査員での情報共有もスムーズ。調査ごとにノートブックを分けて整理できるため、報告書作成時の時系列整理にも便利です。
■ LINE(専用アカウント運用)
依頼者との連絡にはLINEを使う探偵事務所が多数あります。ただし、通常アカウントではなく調査用専用アカウントを用意し、通知や履歴の設定も慎重に管理することが前提です。
【5】防犯・危機回避のためのアプリ
■ セコム 安心通報/みまもりアプリ
女性調査員や単独張り込み時など、緊急時に通報できる防犯アプリも有効です。スマホの電源が切れる前に自動で位置を送る機能付きのものもあり、安全対策として欠かせません。
【まとめ】探偵にアプリは“第2の道具箱”
探偵の調査力は、経験や観察力がものを言う世界ですが、**それを最大限に活かすためにアプリは今や“第二の必須アイテム”**です。上手に活用すれば、より静かに、より速く、より正確な証拠が集まります。
ただし、アプリを使うときは違法な監視や不正アクセスにならないよう、調査目的・方法・許可の有無をしっかり確認することが大前提です。
あなたがもし探偵業務に興味を持っているなら、まずはこれらのアプリを自分のスマホで触ってみてください。きっと、現場で何が求められているのかが、少しずつ見えてくるはずです。