「なんだか会話が漏れてる気がする…」「他人に知られるはずのない情報が筒抜けになっている」――そんな違和感を覚えたあなたにとって、盗聴器の存在は現実的な不安かもしれません。今や盗聴器はネットでも簡単に手に入る時代。だからこそ、プロの探偵に頼んで“本当にあるかどうか”を明確にすることが重要です。
ここでは、探偵が行う盗聴器調査の方法や流れ、そして調査を依頼する上で知っておきたいポイントを、わかりやすく解説します。
探偵による盗聴器調査の全体的な流れ
盗聴器調査は、おおまかに次のような流れで進められます。
- 依頼者から現状ヒアリング
- 実際の現場で調査(専用機材の使用)
- 検出された電波・異物の確認と解析
- 撤去・報告書提出
この調査は、マンションや戸建て、自家用車、職場のオフィス、賃貸アパートなど、どんな場所でも実施可能です。プロは「怪しい場所」の目利きに長けており、依頼者が気づかないような箇所まで徹底的に調べてくれます。
① 高性能の盗聴発見器で電波を検出
盗聴器は、無線タイプであれば電波を飛ばして会話を送信しています。そこで探偵は、**専用の盗聴波発見器(周波数スキャナーやスペクトラムアナライザー)**を使って、異常な周波数を探し出します。
一般家庭の中には、Wi-FiやBluetooth、無線LANなどの正規の電波が多く飛んでいますが、不審な周波数を分析することで盗聴器の有無を判断していきます。素人では見分けがつかない微妙な違いも、プロの手にかかれば即座に反応が取れることがあります。
② 音や反応で「盗聴中」の機器を特定
盗聴器は、音声があるときだけ電波を出す「音声感知型」が多いです。そのため、探偵は調査中にわざと音を出したり会話をしたりして、反応を引き出します。この際、電波の変化を測定器でリアルタイムに確認して、反応がある周波数を突き止めるのです。
この手法は、実際に盗聴されている“今まさに動作中”の機器を発見するために非常に有効で、一過性の誤検知ではなく、確かな存在を特定できるメリットがあります。
③ 壁・天井・家電内部の目視&触診
盗聴器が仕掛けられる定番の場所としては、コンセントの中、照明器具の裏、テレビやエアコンの裏、延長コード、電話ジャック、植木鉢などが挙げられます。探偵は、そうした“狙われやすい箇所”を事前に把握しており、目視・触診で形跡を見逃さずに調査していきます。
たとえば、ネジの締め方が違う、壁紙が一部だけ浮いている、配線の通り方に不自然な点がある――そうした微細な違和感をプロはすぐに察知し、機器の発見につなげます。
④ 車内やカバンの盗聴・GPSも要注意
近年は、車内に盗聴器やGPSが仕掛けられるケースも増加しています。エアコンの吹き出し口、シート下、グローブボックスなどにごく小型の盗聴器や追跡装置を設置されるリスクがあります。
探偵による調査では、車両専用の電波検知機や金属探知器を用いたチェックが可能で、外からはわからないGPSの埋め込みなども丁寧に確認してくれます。
⑤ 発見された盗聴器の撤去と証拠化
調査で盗聴器が見つかった場合、探偵はその場で撤去を行い、写真や設置状況などを報告書にまとめてくれます。これによって、必要に応じて警察への相談や訴訟の準備が可能になります。
また、どこから電波が受信されていたのかの記録や、盗聴器の製造番号・周波数帯域などのデータも証拠として残すことで、設置者の特定につながるケースもあります。
盗聴器調査を依頼する際の注意点
- 安すぎる業者には注意(調査が形だけの可能性)
- 無許可で違法な傍受行為をする業者はNG
- 女性宅などの場合、同性調査員の派遣を指定できるか確認
- 調査中に盗聴犯へバレないよう、調査前の事前連絡を慎重に
また、調査は一度きりで終わりではありません。相手が再び盗聴器を仕掛ける可能性もあるため、定期的なチェックをおすすめする探偵事務所もあります。
まとめ:盗聴の不安は「見える化」でしか解消できない
盗聴の不安は、気のせいかどうかではなく「調査によって可視化すること」でしか安心できません。プロの探偵による調査は、見えない脅威に対して**“確信”を与えてくれる行動**です。
あなたの大切な生活空間やプライバシーを守るために、「気になる」「違和感がある」と感じたら、どうかそのままにせず、信頼できる探偵事務所に相談してみてください。安心は“行動すること”から始まります。