浮気調査で隠しカメラを設置することはできる?

「浮気の証拠を押さえるために、こっそり隠しカメラを設置したい…」そう考えるのは、あなただけではありません。でも実は、この方法には重大なリスクが潜んでいるんです。知らずにやってしまうと、逆にあなたが違法行為を問われてしまうことも。

ここでは、探偵や依頼者が「隠しカメラ」を使って浮気の証拠を集める場合の注意点と、合法的に証拠を押さえるためのポイントをお伝えします。

自分で隠しカメラを設置するのは違法になる?

結論から言えば、無断で他人のプライバシー空間にカメラを設置することは、違法になる可能性が高いです。たとえば、配偶者の寝室や車内に無断で録画機器を仕掛けると、「プライバシー侵害」や「住居侵入」「不正アクセス禁止法」などの法律に抵触するおそれがあります。

「夫婦なんだから問題ない」と思ってしまいがちですが、たとえ婚姻関係があっても、個人のプライバシー権は法的に保護されています。つまり、相手の了承なしに録画や録音をするのはかなり危険な行為です。

探偵が隠しカメラを使うのは合法なの?

探偵が隠しカメラを使うケースはありますが、必ず「公共性のある場所」や「違法性のない範囲」に限定されています。たとえば、ラブホテルへの出入りを撮影する場合、入口の公道や駐車場からの撮影にとどめ、建物内部までは撮影しません。

探偵業法でも、「違法行為をしてはならない」「対象者の権利を不当に侵害してはならない」と定められており、隠しカメラを使う場合も法律と倫理に沿った範囲内に限られます。

つまり、探偵があなたの代わりに堂々と違法な手段で証拠を押さえる…ということは絶対にありません。

隠しカメラの設置が許されるケースとは?

隠しカメラの使用が合法になるのは、以下のような条件を満たす場合に限られます。

  • カメラを設置する場所の「所有権・使用権」があなたにあること
  • 設置する目的が「正当な理由」であり、「他人の権利を不当に侵害しない」こと
  • 映像が第三者に漏れないよう厳重に管理されること

たとえば、あなたが所有している自宅の玄関やリビングなど、第三者のプライバシーを侵害しない範囲であれば、一定の条件下で録画は可能と判断されることがあります。ただし、それでも「不必要に過剰な撮影」をしてしまうと、トラブルの元になるので要注意です。

合法的に証拠を押さえたいなら、プロに相談を

もし「どうしても決定的な証拠がほしい」と思っているなら、自分で無理にカメラを設置するのではなく、探偵に相談するのが一番安全で確実な方法です。プロは、違法にならない範囲で張り込みや尾行を行い、証拠として認められる映像を撮影してくれます。

また、調査の途中で「浮気の兆候はあるけど証拠がつかめない」という状況になった場合でも、プロならではのアプローチで、複数の手段を使いながら粘り強く証拠を追いかけてくれます。

証拠に使えるかどうかは“合法性”がカギ

たとえ決定的な映像を手に入れたとしても、それが違法な手段で撮られたものなら、裁判で証拠として認められない可能性があります。逆に、合法的に撮影された証拠であれば、離婚や慰謝料請求といった法的手続きでも強い効力を持ちます。

だからこそ、「どうやって撮影したか」がとても大切なんです。

まとめ:隠しカメラはリスクが高い、慎重に判断を

浮気の疑いがあると、不安や怒りから「とにかく証拠を押さえたい!」という気持ちになってしまうこともあると思います。でも、感情のままに隠しカメラを設置するのは本当に危険。自分の行動が法律を破ってしまうこともあるという点は、ぜひ知っておいてください。

大切なのは、あなたが傷つかず、後悔のない形で真実を知ること。そのためには、信頼できる探偵事務所に相談して、合法かつ安全に証拠を集める方法を一緒に考えることが最善の選択です。焦らず、冷静に、そして賢く動いてくださいね。

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