探偵の調査で依頼人のプライバシーはどう保護される?

「探偵に調査を頼むと、こちらの情報が外に漏れないか心配…」もしあなたがそんな不安を抱えているなら、それはとても自然な感覚です。

浮気調査でも家出人探しでも、依頼内容は非常にプライベートなもの。だからこそ、依頼人であるあなたの個人情報やプライバシーが守られるかどうかは、探偵を選ぶ上でとても重要なポイントなんです。

探偵は「個人情報保護」の責任がある

実は、探偵業は「探偵業の業務の適正化に関する法律(探偵業法)」によって厳しくルールが定められています。その中で、依頼人の情報保護に関する義務も明記されています。

具体的には、以下のような情報はすべて「守秘義務」の対象になります。

  • 依頼人の氏名・住所・連絡先
  • 調査の目的や内容
  • 提供した資料(写真や行動履歴など)
  • 調査結果として得られた証拠や報告書

つまり、依頼した事実そのものも含めて、外部に漏らしてはいけない決まりがあるんですね。これは、調査員だけでなく、受付や事務スタッフにも適用されます。

信頼できる探偵事務所が行うプライバシー保護の取り組み

優良な探偵事務所では、依頼人のプライバシーを守るために以下のような対策を徹底しています。

● 契約書への守秘義務明記

調査依頼を正式に契約する際には、書面上で「個人情報を第三者に漏らしません」という守秘義務の文言が入っているかどうかをチェックしてみてください。これがあるだけでも安心感が違います。

● 情報管理体制の明確化

依頼人の情報は、パスワード管理された社内システムで管理されていることが多く、外部とのやり取りには暗号化通信(SSL)を使うなど、セキュリティ対策が取られているかどうかもポイントです。

● 個人情報取り扱いの研修を実施

探偵社によっては、調査員やスタッフに対して定期的にプライバシーに関する教育研修を行っているところもあります。人為的ミスによる情報漏洩を防ぐ意識づけはとても重要なんです。

● 報告書の取り扱いルール

調査後に渡される報告書も、暗号化されたファイルで渡されたり、手渡しを徹底するなど、慎重な対応がされるのが一般的です。紙で渡す場合は「紛失しないよう必ず封をする」など配慮がなされます。

もしプライバシーが漏れたらどうなるの?

万が一、探偵側のミスであなたの情報が漏れてしまった場合はどうなるのでしょうか?これについても、法律上の対応が定められています。

探偵業法に違反した場合、その業者には営業停止処分や罰則が科されることがあります。また、民事的にはあなた自身が損害賠償を請求することもできます。

ただし、情報漏洩のトラブルが起きるケースはかなりレアです。なぜなら、探偵業は「信頼」がすべてだから。悪評が立てばすぐに依頼がなくなるため、真っ当な業者ほど情報管理にはかなり神経を使っているのです。

プライバシー保護のためにあなたができること

とはいえ、大切な情報を扱う以上、依頼人側でも注意しておくべきポイントがあります。

① 事務所の訪問時は「個室対応」があるか確認

初回相談時、他の人が聞こえるようなオープンスペースでの対応だったら要注意。完全個室での相談ができるかどうかは、プライバシーに対する姿勢が表れる部分です。

② 説明をあいまいにしない探偵を選ぶ

「どこまで情報を使うのか」「調査終了後のデータはどう処分するのか」などを丁寧に説明してくれる探偵は信頼できます。逆に、質問に答えたがらない業者には警戒しましょう。

③ 口コミや行政登録をチェック

探偵業を開業するには、公安委員会への届け出が必要です。届出番号を持っているかどうか、公式サイトに明記されているかを確認しましょう。また、探偵業者の一覧(警察庁のページ)で登録業者かどうかも確認できます。

まとめ:安心して依頼するために、信頼できる探偵を選ぼう

探偵は法律上、依頼人のプライバシーを守る義務があります。そして優良業者ほど、個人情報保護への対策を徹底しています。

あなたが大切な調査を安心して任せるためには、「守秘義務の説明があるか」「個室対応があるか」「契約書に明記されているか」などをチェックすることがカギになります。

調査の技術だけでなく、あなたの情報をどれだけ丁寧に扱ってくれるかをしっかり見極めて、信頼できるパートナーを選んでくださいね。

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