探偵に調査を依頼するとなったとき、意外と見落としがちなのが「どんな書類が必要なのか?」という点かもしれません。
でも、書類の準備を怠ると、調査がスムーズに進まなかったり、後々のトラブルの原因になったりすることもあります。
そこで今回は、探偵に調査を正式に委託する際に必要な書類と、その正しい書き方について詳しくお伝えします。
【問題提起】口頭で頼むだけではダメなの?
「浮気調査や素行調査って、電話や対面で内容を伝えればそのままスタートできるんじゃないの?」
そう思ってしまうかもしれません。
でも、実際には探偵業法という法律によって、正式な契約書類がないと調査を始められないと定められているんです。
【共感】書類を交わさないまま依頼して、トラブルに発展することも…
例えば、調査が思うように進まなかったときや、費用が予定より高くなってしまったときに、
「そんな契約してない」「いや、口頭で説明したはず」といった言った・言わないの争いが起きがちです。
そうならないためにも、書類で依頼内容を明確に残しておくことがとても大切なんです。
【解決策】探偵への依頼時に必要な3つの基本書類
探偵に正式に調査を依頼する際には、以下の3つの書類が基本となります。
✅ ① 調査委任契約書(重要)
依頼者と探偵事務所との間で交わす「正式な契約書」です。
この中には、以下のような項目が必ず含まれます。
- 調査の目的(例:浮気の有無確認、人物の行動確認など)
- 調査対象者の氏名・年齢・住所など
- 調査方法と日数、調査員の人数
- 費用の内訳(時間単価、パック料金、諸経費など)
- 支払い方法と支払期日
- キャンセル時の対応や中止条件
あなたと探偵双方の署名・捺印が必要です。
内容に不明点があれば、納得するまで確認してから署名しましょう。
✅ ② 重要事項説明書
これは「探偵業法に基づいて、事前に依頼者に説明すべき内容」を記載した書類です。
探偵業者はこれを渡し、口頭で内容を説明した上で、あなたから署名をもらう義務があります。
記載内容の一例は以下の通りです。
- 会社名や代表者氏名、所在地、電話番号
- 探偵業届出番号
- 調査開始日・終了予定日
- 調査で得られた情報の取り扱いについて
- 法令に反しない調査活動を行う旨の説明
これはあなたを守るための書類でもあるので、必ず受け取り、保管しておきましょう。
✅ ③ 身分証の写しの提出
依頼者である「あなた自身の身分証明書(運転免許証や保険証など)」の提示・コピーが求められます。
なぜ必要かというと、探偵業法では「なりすまし依頼」や「第三者への違法調査」を防ぐために、本人確認が義務化されているからです。
この身分証の情報は、契約書類とともに厳重に管理されます。
【書き方のポイント】調査目的と対象情報は具体的に記載すること
契約書の中で特に重要なのが、**「調査の目的」と「調査対象者の情報」**の記載です。
曖昧にしてしまうと、調査の方向性がブレたり、報告内容にズレが出る原因になります。
例:浮気調査を依頼する場合
【調査目的】
「配偶者A(氏名・生年月日)の浮気の有無、および交際相手の特定を目的とする」
【対象者情報】
- 氏名、生年月日、勤務先、通勤経路
- よく利用する車両(車種・ナンバー)
- 行動パターンや疑わしい日・時間帯など
具体的な情報が多いほど、調査の精度が高まります。
【注意点】書類を交わす前に、必ず「契約前説明」を受けよう
信頼できる探偵事務所は、必ず契約前に丁寧な説明を行い、無理に契約を急がせることはしません。
逆に、「今すぐサインしてください」「この場で決めないと割引できません」などと急かしてくるところは要注意です。
不安や疑問をきちんと解消した上で、契約書に署名することが、安心して依頼する第一歩です。
【まとめ】探偵への依頼は「書類で明確化」が信頼と安全を守る鍵
探偵に調査を委託する際には、調査委任契約書・重要事項説明書・本人確認書類の提出が必須です。
そして、書類の中身をよく読み、疑問はその場でクリアにすることが、後悔しない依頼につながります。
「調査内容を具体的に記す」「費用内訳をしっかり確認する」「信頼できる業者か見極める」ことを意識しながら、慎重に書類作成と契約を進めてくださいね。