探偵に調査を依頼するのは、人生でもそう何度もない特別な出来事ですよね。だからこそ、「契約でトラブルになったらどうしよう…」「高額請求されたら?」と不安に感じるのは当然です。実際、契約内容の不備や説明不足が原因で、あとから後悔する人は少なくありません。
でも安心してください。事前にいくつかのポイントを押さえておくだけで、探偵との契約トラブルはしっかり回避できます。以下にその具体的な方法をわかりやすくお伝えします。
【ステップ1】契約書の内容は絶対に「目を通して確認」する
「忙しいから」「信頼できそうだから」といった理由で、契約書をほとんど読まずにサインしてしまうケースは意外と多いです。ですが、これは絶対にNGです。
特に以下の項目は、契約前に必ず確認しましょう。
- 調査期間と調査日数
- 調査員の人数
- 費用の内訳(人件費、機材費、車両費など)
- キャンセル・中止時のルールと返金条件
- 成果が得られなかった場合の取り扱い
- 調査対象が特定できなかった場合の対処方法
これらの情報が曖昧だったり、「口頭で説明しました」と言われた場合でも、契約書に明記されていなければ無効とされることもあるので、書面でしっかり残っているか確認しましょう。
【ステップ2】「重要事項説明書」の有無をチェックする
探偵業法では、契約前に**「重要事項説明書」を交付する義務**があります。これは、依頼者が納得して契約できるようにするための制度です。
たとえば、「調査の目的」「調査の手法」「料金の発生条件」などが記載されているはずです。もし、この説明書の提示がない場合や、内容が雑だった場合はその探偵事務所自体の信頼性を疑うべきです。
【ステップ3】「追加料金」の発生条件を明確にしておく
契約時に提示された金額が安くても、実際に調査が始まった後で次々に追加料金が発生するケースは少なくありません。
「対象者の行動が複雑だった」「延長が必要になった」など、現場ではよくあることですが、それに乗じて不透明な請求をしてくる業者も存在します。
そのため、契約前には必ず以下のように確認しましょう。
- 「延長料金は1時間あたりいくらか?」
- 「調査員を増やした場合の費用は?」
- 「緊急対応や深夜料金は発生するのか?」
できれば、上限金額を契約書に明記しておくことをおすすめします。
【ステップ4】録音・メモでやりとりを記録しておく
後から「そんな説明は聞いていない」「口頭で説明した」と言われても、水掛け論になりがちです。大事な説明を受けたときには、録音やメモを残しておくと安心です。
特に、契約の際の説明や追加費用の案内については、記録を取っておくことで、万が一のトラブル時にも証拠として使えることがあります。
【ステップ5】不安を感じたら「一度持ち帰る」勇気を
その場で契約を急かされたり、「今だけの特別価格です」と言われたときは要注意です。冷静に判断できない状態で契約すると、後から後悔するリスクが高まります。
一度持ち帰って冷静に考えることは、まったく失礼なことではありません。本当に誠実な探偵事務所なら、むしろ「じっくり検討してください」と言ってくれるはずです。
【ステップ6】「書面での見積もり」を必ずもらう
見積もりは口頭でなく、必ず書面でもらいましょう。書面があれば、契約内容と実際の請求額を照らし合わせることができますし、比較検討する際の基準にもなります。
また、「調査期間中に何かあれば報告をもらえるのか」など、運用面での確認も忘れずに行いましょう。実際に依頼してから「報告が来ない」「進捗がわからない」という不満につながるケースもあります。
まとめ:契約トラブルを防ぐには「確認」と「記録」がすべて
探偵との契約でトラブルを回避するには、契約書の内容を細かく確認すること、書面を残すこと、そして“その場で契約しない勇気”がカギになります。
どんなに信頼できそうに見える事務所でも、契約は冷静に。そして、納得いくまで質問をし、すべての説明を“書面でもらう”習慣をつけましょう。
探偵に依頼するのは勇気のいることですが、しっかり準備しておけば、あなたの味方になってくれる強いパートナーになりますよ。