探偵との契約書はどこまで明確に書かれているの?

探偵と契約するとき、何より大切なのが「契約書の中身」です。けれど実際には、「契約書ってどこまで詳しく書かれてるの?」「後から追加料金が出たりしない?」と不安に感じることもありますよね。

結論から言うと、きちんとした探偵事務所であれば、契約書にはかなり細かく記載されています。逆に、あいまいな契約書を出す探偵には注意が必要です。

探偵との契約書に必ず書かれているべき項目とは?

探偵業法という法律があるため、探偵事務所は契約時に「重要事項の説明書」と「契約書」の2つを交付する義務があります。では、そこには具体的に何が書かれているのか、見ていきましょう。

① 調査の目的と内容

たとえば「配偶者の浮気調査」「行動調査」など、何を目的に、どんな調査を行うかが明記されます。「尾行・張り込み・聞き込みを実施する」など、調査手法の概要が書かれていることもあります。

② 調査期間と調査時間

「〇年〇月〇日から〇日まで」「調査は各日〇時間」など、調査の実施期間と、1日の想定時間数が具体的に書かれています。パック制なら、「調査可能時間〇〇時間」と明記される形です。

③ 調査員の人数

調査に何人のスタッフが関わるかも、人件費の根拠となる大事な項目です。「基本は2名で実施。状況により増員の可能性あり」などの文言が含まれることもあります。

④ 費用の内訳と支払い方法

これが一番重要です。基本料金、時間単価、車両費、機材費、報告書作成費、成功報酬の条件など、細かく分かれて書かれているのが望ましい形です。支払いのタイミング(前払い・分割可・後払い)や、支払い方法(現金・振込・カード)も記載されています。

⑤ キャンセル・解約時の条件

「調査前のキャンセル料はいくら」「調査途中の解約時は未使用分を返金する」など、返金の有無やキャンセル料の取り決めも、契約書に記載されるべき重要事項です。

⑥ 守秘義務や個人情報保護について

探偵には守秘義務が法律で課せられているため、調査内容や依頼者情報の取り扱いについても、契約書にしっかり書かれています。

安心できる探偵事務所では、「調査終了後、個人情報は適切に破棄・保管します」といった記載があります。

明確でない契約書には要注意!

中には、必要最低限のことしか書かれておらず、「調査一式:30万円」のように詳細のない一文だけで費用をまとめている契約書を出してくる探偵も存在します。

このようなケースでは、あとから「追加費用が発生しました」と言われても、文句が言いにくくなってしまうんです。

また、成功報酬の定義が曖昧だったり、「追加調査が必要な場合、別途費用を請求する場合があります」など、幅広く解釈できる文言がある場合は注意が必要です。

契約前にあなたが確認すべきチェックポイント

契約書の内容が妥当かどうかを判断するために、次の3点を必ず確認してください。

① 調査費用の内訳が明確に書かれているか?

「調査員2名×6時間=〇円」「車両1台×〇日分=〇円」など、費用の根拠が数値で説明されているかをチェックしましょう。

② 成功報酬や返金規定に具体性があるか?

「どのような成果が出れば成功報酬が発生するのか」「途中キャンセル時はいくら返金されるのか」が具体的に書かれているかを確認してください。曖昧な記述はトラブルのもとになります。

③ 口頭説明と契約書の内容が一致しているか?

契約前に聞いた内容と、書面に記載されている内容がズレていないかを見比べましょう。「あとで直す」と言われても、その場で修正してもらうのが鉄則です。

まとめ:契約書が明確かどうかで、探偵の誠実さがわかる

契約書の内容は、あなたの安心を守るための大切な土台です。詳細に書かれているかどうかで、その探偵事務所の誠実さが見えてきます。

逆に言えば、「これって、何が含まれてるの?」「ここがよく分からない」と思った時点で、サインするべきではありません。

疑問があれば、その場でしっかり質問してください。「きちんと答えてくれるかどうか」も、探偵選びの大事な判断基準になります。

あなたが安心して依頼できるように、契約書は妥協せず、納得のいく内容をしっかり確認してくださいね。

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