「調査契約って、どんなことに気をつければいいの？」
そう思っているあなたは、とても慎重で正しい感覚をお持ちです。
探偵との契約は、お金が絡むだけでなく、あなたのプライバシーや人生に関わる大事な手続きです。
だからこそ、雰囲気や営業トークだけで契約してしまうのは絶対にNGなんです。
ここでは、探偵との調査契約で失敗しないために、事前に必ず押さえておくべき注意点をまとめました。
1. 書面での契約が義務づけられている
まず大前提として、探偵業は**「探偵業法（正式名称：探偵業の業務の適正化に関する法律）」で規制されていて、 契約時には必ず契約書と重要事項説明書の交付が義務づけられています**。
もし、口頭だけで契約を進めようとする業者がいたら、その時点で信頼すべきではありません。
必ず「書面があるか」「法律に則っているか」を最初にチェックしてくださいね。
2. 契約書に「調査内容」「成功条件」「調査期間」が明記されているか
契約書を受け取ったら、以下の3つがきちんと書かれているかを必ず確認してください。
- 調査の目的・内容（例：浮気の証拠撮影、勤務実態の確認など）
- 成功の定義（例：ラブホテルへの出入り写真を撮影できたら成功）
- 調査の期間・時間（いつからいつまで、何時間まで対応してもらえるか）
この部分が曖昧なままだと、後から「それは契約外」と言われかねません。
不明点がある場合は、納得いくまで質問し、その内容を紙に残してもらうことが大切です。
3. 料金体系が明確かつ具体的か
料金の説明では、以下のような点をはっきりさせましょう。
- 基本料金と追加料金の内訳
- 調査員の人数・1時間あたりの単価
- 交通費や機材費など、実費は別途かかるのか
- 延長・超過時の追加費用の金額と発生条件
とくに注意したいのは、「追加料金が不透明」な場合。
調査が始まってからどんどん費用がかさむ…というトラブルは少なくありません。
事前に**「最大でいくらかかるか」をはっきり聞いておくこと**が、後悔を防ぐカギです。
4. クーリングオフ制度の説明があるか
契約を結んだ後でも、**契約から8日以内であれば無条件で解約できる「クーリングオフ制度」**が適用されます（特定商取引法による）。
これもまた、正規の探偵社であれば必ず説明してくれるはずです。
もし説明がなかったり、「契約後はキャンセルできません」と言われたら、その業者は法律を守っていない可能性が高いです。
5. 担当者との信頼関係を築けそうか
契約書や料金だけでなく、実は担当者との相性や信頼感もとても大事な判断材料になります。
あなたが本音で相談できる雰囲気があるか。
質問に対して真摯に答えてくれるか。
強引な勧誘や不安をあおるような営業トークがないか。
これらも総合的に見て、「この人（会社）に任せても大丈夫か？」を見極めてください。
6. 「成功報酬」の定義が曖昧になっていないか
成功報酬プランを選ぶ場合は、特に**「成功とは何か」の定義が契約書に明記されているか**を確認してください。
たとえば、あなたは「ラブホテルの写真が必要」と思っていても、探偵側が「2人で食事した写真でOK」と認識していたら、契約の認識がズレてしまいます。
成功の基準にズレがあると、高額請求されても反論できません。
「これは成功？」「それとも未達？」をお互いが明確に共有しておくことが大切です。
7. 実績や口コミを事前にチェックしておく
契約の前には、探偵社の過去の調査実績や、利用者からの口コミ評価をネットや口コミサイトで確認しておくと安心です。
- 調査力や報告書の質に満足している人が多いか
- 対応や説明が丁寧だったか
- 料金面でのトラブルはなかったか
これらの情報は、**ホームページだけでは見えない“実際の対応力”**を知る手がかりになります。
まとめ：契約の場こそ、あなたが主導権を持っていい
探偵との契約は、あなたが不安や悩みを抱えて勇気を出して行動した、大事な一歩です。
だからこそ、契約の場では遠慮せず、納得できるまで質問してOK。
むしろ、それにしっかり対応してくれる探偵社こそ、信頼できる証です。
契約書の内容、料金、成功条件、解約ルール――どれもあなたがきちんと理解して初めて、公正な契約が成り立ちます。
焦らず、比べて、納得して。
その一歩が、後悔しない選択につながりますよ。