「探偵になってみたい」「調査の仕事に興味がある」と思ったとき、まず手に取るべきは“探偵の実務がリアルにわかる本”です。
とはいえ、探偵の書籍って種類が多くて、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。あなたの目的に合った本を選ばないと、結局読まずに終わってしまうことも少なくありません。
そこで今回は、「探偵の入門に本当におすすめできる書籍」と、その理由をわかりやすく紹介します。
探偵を目指すなら、まずこの3冊から
探偵という仕事に対して、憧れと同時に「実際はどんな働き方なんだろう?」という疑問を持っているあなたにぴったりの3冊があります。
1. 『探偵になるには』(ぺりかん社/著:藤木俊明)
業界の構造や、実際の就職ルート、必要なスキルなどが体系的にまとまった一冊です。
とくに未経験から探偵を目指す人に向けて、何をどう準備すればいいのかが具体的に書かれていて、「自分にもできそう」と思える内容になっています。
“学校には通うべきか?”“どうやって就職するのか?”といったよくある疑問にもきちんと触れてくれている点が安心です。
2. 『探偵の仕事術』(彩図社/著:阿部泰尚)
こちらは実際の探偵が、調査のノウハウや失敗談まで赤裸々に語ってくれる実践的な本です。
特に尾行や張り込みといった現場のリアルが生々しく書かれていて、「机上の知識」ではなく「肌感覚の仕事」が伝わってきます。
読み物としても面白く、一気に読めてしまうテンポの良さが魅力です。
3. 『探偵白書』(データハウス/編:探偵白書編集委員会)
業界団体や探偵事務所の実態、依頼者とのトラブル事例なども含まれた、まさに業界全体の“白書”的な本です。
この本はどちらかというと、「探偵ってちゃんと仕事になるの?」「グレーなイメージだけど法律的に大丈夫?」という疑問を持つ人におすすめです。
情報量が多めですが、調査業の“内側”がよく見える一冊です。
できれば避けたい「過剰にエンタメ寄り」の本
最近は、探偵をテーマにした小説やエッセイ風の本も多く出ています。
もちろん読み物としては面白いですが、あなたが「本気で探偵を目指したい」と思っているなら、最初の1冊としてはあまりおすすめできません。
なぜなら、現実の探偵業とはかなりかけ離れた描写が多く、変に夢を見すぎてしまうからです。
まずは現場の現実や、法律との関係、必要なスキルなどを正しく理解してから、息抜きとしてそうした作品に触れるのがいいと思いますよ。
読書+実行で一歩踏み出せる
本を読んで終わるのではなく、読んだあとに「ちょっとだけ動いてみる」ことが、探偵の世界に一歩近づくコツです。
たとえば、地域の探偵事務所のホームページを調べてみたり、探偵学校の無料説明会に申し込んでみたりするのも立派な一歩です。
中には無料で体験講座をやってくれる探偵事務所もありますので、まずは自分のペースで“試してみる”感覚で動いてみてください。
まとめ:最初の1冊が、あなたの探偵人生を変えるかも
探偵という職業に興味を持ったとき、本を選ぶことは最初の大事なステップです。
今回紹介したような、実務や業界のリアルがわかる本を読めば、ただの“憧れ”が“現実的な目標”へと変わっていきます。
そして、あなたが一歩踏み出せば、そこから本物の経験やチャンスが生まれます。
「ちょっと読んでみようかな」という気持ちが、将来の転機になるかもしれませんよ。