探偵の「成功報酬型プラン」と聞くと、「成果が出たときだけ支払えばいいから安心」と思うかもしれません。
でも実は、成功報酬といっても複数のパターンがあることをご存じですか?
あなたが納得して依頼できるように、それぞれの違いをしっかり理解しておくことがとても大切です。
ここでは、探偵業界でよく使われている成功報酬の主な3タイプと、それぞれのメリット・注意点を詳しくご紹介します。
成功報酬の仕組みは1つじゃない
「成功=成果が出たときに支払い」という考え方は同じでも、何をもって“成功”とするかは事務所ごとに異なります。
この定義の違いによって、料金体系や納得度が大きく変わってくるんです。
タイプ①:完全成功報酬型(着手金なし)
調査前に費用を払わず、成功した場合にのみ報酬を支払うスタイルです。
たとえば「浮気の証拠写真を撮れたら◯万円」という形で、成功したら初めて支払うことになります。
メリット
- 無駄な出費を抑えられる
- 成功しなければ基本的にお金がかからない
デメリット
- 成功条件があいまいな場合がある
- 成功率が低い依頼は断られることもある
- 結果的に費用が高額になるケースも
タイプ②:着手金+成功報酬型
調査前にある程度の着手金を支払い、調査が成功した場合に追加で成功報酬を支払うスタイルです。
たとえば「着手金10万円+成功報酬20万円」といった形ですね。
メリット
- 着手金を払うことで調査への本気度を伝えられる
- 成功条件が比較的明確なことが多い
デメリット
- 成功しなくても着手金は戻らない
- 実質的には成功報酬よりも費用が高くなることがある
タイプ③:段階的成功報酬型
調査のステップに応じて段階的に報酬が発生する仕組みです。
たとえば「尾行成功で◯万円、対象の接触確認で+◯万円、証拠写真撮影成功で+◯万円」など、進行具合に応じて支払うパターンです。
メリット
- 進捗が見えるから納得感が高い
- 成果の部分ごとに細かく成果が確認できる
デメリット
- トータル金額がわかりにくくなることがある
- 「中途半端な成果」で費用だけ発生してしまう可能性も
成功の定義が曖昧だとトラブルのもとに
ここで注意しておきたいのは、「何をもって成功とするか」が明確に定められていないと、思わぬトラブルになるということです。
たとえば、「対象者と異性が一緒に歩いている写真が撮れたら成功」という契約だった場合。
あなたは「もっと決定的な証拠を期待していたのに…」と思っても、契約上は成功なので費用を請求される可能性があります。
だからこそ、契約前に以下の点を必ず確認してください:
- 成功の定義は明確か(例:対象者と浮気相手の密会現場を撮影)
- 成功したと判断する条件は具体的に書かれているか
- 成功しなかった場合の費用発生はどうなるのか
あなたに合った成功報酬型はどれ?
あなたの状況によって、向いている成功報酬のタイプは変わってきます。
- リスクを最小限にしたい → 完全成功報酬型
- 信頼できる探偵事務所がある → 着手金+成功報酬型
- 調査の途中経過もしっかり確認したい → 段階的成功報酬型
とはいえ、いちばん大事なのは「安さ」よりも「誠実な対応」と「明確な契約内容」です。
料金の仕組みに納得して、安心して依頼できる探偵事務所を選びましょう。
まとめ:成功報酬の仕組みは必ず事前に確認しよう
成功報酬型という言葉だけで安心せず、中身をしっかり把握してから契約することがとても大切です。
信頼できる事務所は、成功条件や金額、調査方法まで細かく説明してくれるはずです。
不安な点があれば、「その場合は返金対象になりますか?」と、遠慮せずに質問してみてくださいね。
あなたにとって納得できる形で調査が進むことが、何よりも大切です。